ある意味ネットで話題になってるクレしん映画を観てみた

こんな野原ひろしは見たくなかった 「しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE」のあまりに間違った社会的弱者への「がんばれ!」
優れたポイントがたくさんあったのに、あまりにもったいない。

クレヨンしんちゃんの今回の映画で
敵が俗にいう「弱者男性」ということで
変に話題になっていたので、クレしんの映画を観てみた

※以下、「しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE」の結末を含むネタバレに触れています。

この映画にはクレしんの原作エピソードがあるが
それを現在無料公開されているので見てみたら
登場人物はだいたい同じだが
話としてはかなりあっさりしていた
敵も名前は明かされないで動機も会社クビになったということになっている

それと比べると映画の非理谷は
全体的に生い立ちがヘビーになっていいる

ストーリーとしては
超能力に目覚めた非理谷としんのすけ達との闘いっぽいが

非理谷は非正規労働者で
ティッシュ配りをしており、
アイドルファン(しかもガチ恋営業をされていたらしい)だが
その推しのアイドルが結婚をしてしまい失意のどん底になる

さらに直後に犯罪者に間違われ
警察に追われる身となってしまう
警察に終われている間に空腹からか
ひろしから焼き鳥をとって食べる場面もある

そのあとに黒い光が降ってきて
非理谷は悪の超能力になるという流れ

幼稚園を襲う動機もそのアイドルが保育士だったっぽいことが
理由にあるらしい

非理谷がSNSにアップロードする「幸せな写真」ないと発狂するシーンも
無駄にリアルな弱者男性に寄せている感じもする

そして、非理谷は過去に
ひとりぼっちだったり
イジメられていたり
両親が離婚をして辛かったりした過去のトラウマを
しんのすけと一緒に乗り越えたあと
最後にひろしに励まされるという流れになる

そのあとにエンドロールの入り方とサンボマスターの歌で
イイ話にもっていく感じに思えたが
よく考えると現実は変わっていないので
それを考えると違和感がでてくる人もいるのかもしれないので

そして、非理谷とひろしは設定上は
年齢はそこまで離れてないので
それを考えると押しつけがましいように感じる

さらに劇中では「日本に未来はない」ということを繰り返し主張しており
ヌスットラダマス2世が活動した理由も
「日本は未来がないから一回転覆させるべき」という理由で大掛かりな機械を
つくったわりには非理谷を怪物にしただけで終わったので
ヌスットラダマス2世はとくにでてきた意味がない

味方のエスパー機関の人も
特に活躍はない感じで終わってしまうのも問題だろう
でかいカンタムロボを用意しただけの人になってしまった

劇中で「日本の将来はない」という問いを何度もしている感じなのに
答えが「がんばれ」では貧弱すぎるから違和感がでているのだと思う

あとは、ギャグにしても
「ケツだけ成人」とか「お姉さんの胸にワープする」や
他にも下ネタっぽいものがそこそこあるので
ポリコレ的な価値観が蔓延しているなかで
クレヨンしんちゃんという作品は難しい感じがあるようも感じられた

余談だがなぜ
超能力を増幅させる曲は深田恭子なんだ?

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