タワマン刺殺事件があり
その原因は容疑者が被害者に数千万円のお金を
バイクを売ったり、借金をしたりしてつくったのに
無碍にされたことが原因だとされている
要は結婚詐欺、ロマンス詐欺に引っかかったことに対しての報復であるとされる。
ここで容疑者が50代の男性であると報道されて
「50代のおじさんが20以上年下の女と本気で結婚できるわけないだろ」
という「騙された人間が愚か」という意見がネット上に広まっている
当然、殺人を容認してはいけないし
容疑者のパーソナリティの問題もあるかもしれない
和久井容疑者が「結婚詐欺に引っかかったかわいそうなおじさん」
というストーリーが簡単に当てはまるのかもわからない
しかし、今回の事件に関しては
センセーショナルな事件で話題になるが
詳細なことについては週刊誌レベルの報道が多い
タワマン刺殺事件は
自分の顔も名前も把握されて詐欺を働いたので
報復されるリスクを自ら跳ねあげているようにしか思えない
ただ、これはあくまでネット情報からでの「客観的にみた印象」
被害者は自分では「うまくやった」としか思ってないかったかもしれない
とにかくこの事件のことについては
あまり外野がとやかく言っていいのかわからないが
裁判がある程度進まないと実像はわかりにくいように思う
もちろん、客観的に見て「騙された容疑者が愚か」という感覚はわからないでもない
ただ、人間というのは自分自身を客観的に見れることはかなり難しい
さらに成人していい年の人間なら分別がつくということは必ずしも言えないし
特定の分野では専門家でも、違う分野ではまったくの素人でデタラメを発信する人もいるので難しい
コロナ禍でも「反ワクチン」、「コロナは風邪」という意見を発信する人もいた
さらにいうと「殺人はいけない」のは当然だが
安倍晋三元首相銃撃事件のように
統一教会問題やカルト2世問題など長年放置されていた問題があり
それが限界まで来て「暴力」で訴えることがあるので難しい
「暴力を否定する」だけでいいのかわからない
ジャニーズ問題もそうだが
いままで見えなかった（また見て見ぬふりをされていた）問題があり
それが限界まで来ると「事件」になってしまうのではないかと思った
統一教会、ジャニーズの問題についても今も解決に向かっているのかわからない
要は人間は賢く生きたいと思うが
本当に賢く生きるのは相当難しいとも思う
ロマンス詐欺の話に戻すと
漫画家の井出智香恵氏が7500万円騙された内容の本を読んで
ロマンス詐欺に騙されるのは男女変わらないんだなと思った
しかも井出氏は相手が「ハリウッドスターのマークラファロ」でだった
当然、偽物のマークだがそれでも騙された
本を読むと愛をささやかれて
詐欺師はいろいろな理由でお金を振り込ませる
詐欺師は「本物のマーク」の情報をリサーチしており（弟が自殺したことなど）
それを口実にして、相手の気を許してからお金を振り込ませる手法をとる
個人的にロマンス詐欺の本を読んで思ったのが
ロマンス詐欺というのは被害者が破産するレベルまで
カネを搾り取るということを感じた
イジメでも誹謗中傷でも
人間は同じことでも「やられたこと」と「やったこと」では
感じ方が違う。
つまり、誹謗中傷では加害者の立場だと「たいしたことない」と思っているが
被害者になると「とんでもないことをやられた」という認識になる
頂き女子にだまされた人も
当事者になるまで「自分は騙されない」と思っていたのではないか
グランシールドという投資詐欺だって
完全にポンジスキームだが80億円も集めたので
それなりにカネを出す人がいた
少し前のエクシア投資会社だって問題になった
あとは某女性支援ＮＰＯが不正をしているという
情報に踊らされた人達もいた（彼らは今も不正はあったと思っているのか？）
最近話題の選挙妨害で逮捕された「つばさの党」も逮捕をされたが
この騒動が広がるまでは少数だが支持者もいたのだろう
政治だと統一教会問題、裏金問題が起こるまで
それを知ってて自民党に投票した人は少数だろうと思う
つまり、人間は何かに騙されやすいもので
別に騙されることがただちに悪いものではないが
何にどれだけ騙されたのかが問題だと思う
例えばアイドルに推し活しているオタクが
「あのアイドルは清楚だ」という認識が
現実と完全に違っていたとしても本人が満足ならばいいのかもしれない
客観的に見て「愚か」とみられていたとしても
しかし、陰謀論やデマを信じていて
心のなかに思っているだけならともかく
行動を起こしたりするとやばいことになる
（典型的なのは反ワクチン集団が医療機関に侵入して逮捕されたりすること）
大半の人はここまでにならないだけで
おそらく、細かいことを含めれば
自分を含めて間違ったいる認識をしている部分があるのでは？
それを定期的に確認をしていくことが大切だが
社会的背景があるものは「自己責任」で終わらせてはいけない
