今話題の漫画『怪獣8号』を読んでみた

※この記事はネタバレ全開なので注意してください

最近話題の『怪獣8号』を読んでみた

まとめサイトなどではいろいろ批判が多いらしいが
売れているという漫画らしい

現在単行本である12巻まで読んだ感想です
(side Bもあるらしいがそれは読んでいない)

結論から書くと「普通のバトル漫画」という評価という
そこまで批判されるものでもないが
連載で読むとテンポが悪く感じると思うので
単行本で読むより、それが読者によるネガティブさを加速させると思う

ストーリーは怪獣の清掃員として働いている主人公カフカが
アルバイトのレノと会ったことによって
防衛隊の試験に再挑戦をすることを決意するが
その直後、ある偶然怪獣に食ったことにより
カフカは怪獣8号になってしまう
そして、そのまま試験にいくことになる

ストーリーとしては試験からずっとバトルが続いていくように感じる

ストーリーの流れとしては

防衛隊試験(9号乱入)

初任務(9号乱入)

怪獣10号襲撃(このあとでカフカの変身がバレる)

第1部隊に編入、怪獣9号部隊が襲撃(ここで長官が9号に負けて吸収される)

レノが怪獣兵器6号に選ばれた

怪獣9号の大部隊が襲撃(第一波)

主力に合わせた怪獣がぶつけられる(第二波)

9号本体とさらに怪獣部隊が襲撃(第三波、コミックス12巻はここまで)

という感じになる

怪獣8号のダメなところを挙げてみると

①怪獣9号が強すぎ
1巻からでてきた怪獣9号が強すぎる
さらに12巻まで単行本を読むとまだ9号と戦っているという
分身もしたり、人間に化けたり吸収したり、怪獣を生み出したりなんでもあり
もはやラスボスの域
これが一番問題が多いと思う

もちろん、9号が魅力あるボスだったらいいと思ったけど
序盤にでてきただけであまり魅力を感じない
東部のデザインからキノコっぽく見えるが、コミックスを読むと
シルクハットをモチーフにしたものらしい

②怪獣8号の強さがわかりにくい
カフカが変身した怪獣8号は設定では滅茶苦茶強いということである
しかし、まともに倒した強敵が少なすぎる
11巻では強敵を倒したが、それまで雑魚以外まともに倒していない
9号に逃げられ、怪獣爆弾を殴って爆破の影響を小さくしたくらい?
「フォルティチュード」「解放戦力」という指数が設定であるが
漫画的にあまり強さがわかりにくいのも気になる

しかも、カフカは怪獣8号もいつの間にか力をコントロールしているが
怪獣8号の正体はなんなのかはまだわからない

③主人公がおっさんの意味がない
主人公が32歳のおっさんだが
正直、最初の「夢破れたおっさん」という感じなくらいで
防衛隊に入隊する動機も幼馴染のミナの隣で戦うということも
あまりおっさんらしくないし
そもそも、ストーリー上年齢で防衛隊試験に受けれなくなったというだけの設定に見える
ミナはともかく、キコルは16歳なのでおっさんを主人公にすると
ヒロイン的にどうなのかも気になる
レノは18歳だし

④味方が怪獣兵器でインフレが激しい
途中から怪獣兵器(ナンバーズ)がでてくる
これは大怪獣を兵器化したもので
使うと強大な戦力になるが、後半につれてどんどんメインキャラが怪獣兵器を使う
レノなんて最初隊員志望のバイトだったのに
いつの間にか怪獣兵器に適正だったというのは唐突だった

しかし、怪獣も再生能力はデフォルトで持っているので
お互いにインフレをしている感じがする

なんとなく、バトルが続きすぎて
隊長格のキャラをバトルのなかで深堀するために回想を多用していたり
あと、敵が策を複数もっており(怪獣10号がやられても、怪獣爆弾でさらに攻撃をかけるとか)
徹底的に襲ってくる感じがして、バトルがすこしくどい
ここらへんは好みの問題だろうな

あと、日常の風景も少ない感じがするので
バトルをひたすらやっている感じがするのもちょっと個人的に読んでて息が詰まる

まあ、普通の漫画だが
読者が連載当初に期待した展開から大きくずれている感じになっているので
それによってアンチが出てきているのだろうとは思った

ただ、他人にオススメするほど面白いというわけでもないという

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