世界2月号の暇アノンルポを読んだが
このなかで、「コラボに不正はなかった」と言っている
そして東京都の対応も不誠実だと批判していた
このルポではコラボの支援活動が妨害され
「コラボが不正をしている」というデマを信じた女性もいて
繋がることが難しくなってしまったと書いている
そして、暇アノンはそのこと
あまり理解していないこと自体が
深刻な状況なのではないないかと書いている。
なぜ、暇アノンはコラボにはあんなに騒いでいたのに
大阪万博とか自民党裏金問題とか
現実の不正には鈍感だったりするのか
暇アノンはなにを動機に行動をしていたのだろうか？
実は暇アノンはコラボとかはどうでもよくて
「何者」かになって承認欲求を満たすために
騒いでいただけではないか？
『「おりる」思想 無駄にしんどい世の中だから（飯田朔著）』という本では
朝井リョウの小説から
「俳優を挫折した人がSNSでスターになる」
また、
「アイドルのファンクラブの指導者になる」
という部分を引用して
別の回路を通してスターになろうとしている人々が描かれている
つまり、暇アノンは今まで「何者にもなれなかった人」が
暇空茜というインフルエンサーを通して
暇アノンという狭い序列のなかで
「スター」になろうとしていて
その手段の一つが「コラボバッシング」ではなかったのか
だから、本当にコラボが不正をしているかはどうでもよく
自分が「暇アノンカースト」で成り上がれるかどうかが問題だっただけになる。
ＮＨＫ職員が情報流出した問題があったが
あれに関しても、同じような動機ではなかったのか？
さらに、暇空茜というインフルエンサーが
本を出版したことで
暇アノンに実質的に箔がつくことが予測される
さらにルポによると暇アノンは「ネトウヨ」も兼ねているとされる
ネトウヨは「反韓国、反中国、反リベラル」的な価値観をもっており
それに合致している「コラボバッシング」に飛びつく
「嫌韓だったら、まずネトウヨは統一教会問題でズブズブだった自民党をバッシングするだろ！！」
と思う人がいると思うが
それをするとネトウヨが今まで
「安倍政権断固支持」という姿勢が実は間違っていたかもしれない
ということを直視しなければならない
評論家の與那覇潤氏は『歴史なき時代に 私たちが失ったもの取り戻すもの』
という本で
「学術会議問題は、コロナ禍の自粛で国家が私的領域を侵犯したことを学者が追認した『代償行為』であると自覚せよ」
とかいている
「コラボバッシング」もこれと同じではないのか？
コラボバッシングが盛り上がったのは
2022年11月以降であると暇アノンルポに書かれている
その前になにがあったか？
当然、安倍元首相銃撃事件とそれによってあらわになった
旧統一教会問題である。
だから、ネトウヨは
社会問題となった反日宗教の統一教会を批判したい、統一教会との関係を隠した自民党を批判したいのかもしれない。
（統一教会と自民党との関係を知ってて自民党を支持したネトウヨもいるかもしれないが・・だったら嫌韓になるのはおかしいか？）
しかし、それはネトウヨにはできない
「自分が過去に自民党を支持したのは間違っていた」
「実はネトウヨが嫌いなリベラル野党が正しかった」
これを認めるのが苦しい
そのときに「コラボは不正をしている」という
「反リベラル」的なトピックが舞い込んだ
さらにコラボ代表の仁藤夢乃氏は
過去にオタクコンテンツをＸ（旧Twitter）で批判し炎上した経験もあり
表現の自由戦士つまりオタクたちに良く思われていないことも重なり
オタク（表現の自由戦士）＋ネトウヨ＝暇アノン
という図式が出来上がり、
それにひろゆきなどのインフルエンサー、一部の地方議員、国会議員なども拡散し
非常に大きな騒動になったと記憶している
暇アノンの動機は主に２つで
一つは承認欲求であり
さらにインフルエンサーとして
有名になりワンチャン、金儲けもできる
これは暇空茜が本を出版したことにより
さらにその認識が強化されたように思う
二つ目はネトウヨの代償行為である。
統一教会問題でネトウヨが抱える矛盾
つまり、
「嫌韓のネトウヨから見ると、統一教会とつながりがあった自民党を支持していたのは間違い」
という部分の怒りをコラボバッシングで発散させていたこと。
「ナニカグループ」という陰謀論もあったので
巨大な敵と戦っているという認識で
自身の「統一教会問題」に発生する矛盾を
打ち消してくれる、少なくともコラボバッシングの間は
だから、暇アノンはコラボが本当に不正をしていたかどうかは
実はどうでもよかったので
コラボがデマやバッシングによって
相当な被害を受けたことに思いをはせることはない。
実はコラボなんて、そこまで興味がなく
「反リベラル」のトピックが欲しかっただけなのではないかと考察した
