注:2024年8月5日にブラックマンデー越えの暴落があったが株価はまだ高いので「暴落本感想」は続けます
ソフトバンク「巨額赤字の結末」とメガバンク危機(黒川敦彦 著)
2020年8月刊行
本書の概要
・基本的に前著(ソフトバンク崩壊の恐怖と農中・ゆうちょに迫る金融危機)の踏襲
・前著にプラスしてコロナ禍の経済ダメージについても書いている
・陰謀論的な部分も多くなっている?
・基本的な部分はかわらない
本書の基本的な部分は前著と変わっていない
つまり、「次の金融危機でソフトバンクグループ、農中、ゆうちょがヤバい」
という主張が中心だったが、それは基本的に変わっていない
・農林中金金庫は大きな損失を出している
農林中金金庫は外国債券により大きな損失をだしたことがニュースになった
著者である黒川敦彦氏は農中について
「農家の人のお金をつかってリスクの高い運用をしている」と再三指摘をしていた
しかし、メディアで報道されたのは外国債券のほうで
本書が問題視しているのはCLOなどのジャンク債である
ただ、本書では外国債券が金利高により下落するリスクに加えて
円高により目減りするリスクも書いており
現在(2024年7月)では超円安なので
これが円高に一気に反転するとどうなるかはわからない
・「セイホ」も危ないらしい
本書ではさらに生命保険会社(セイホ)も危ないと書いている
セイホも外国債券などリスクの高いものを抱えており
それが暴落すると債務超過の危険性もあるセイホもあるらしい
・新型コロナ禍による経済危機を危惧している
本書ではコロナ禍により
ANAなどの企業経営がとんでもないことになるのではないかと書いていた
これは2024年くらいになったら杞憂に思えるが
このころ(2020年8月ごろ)は社会的にコロナをかなり恐れていた
日本製鉄、イオンなどの経営が苦しいことも危機の前触れという感じで書いている
・陰謀論的な話が多い
FRBの成り立ちでロスチャイルド家などがかかわっているとか
2002年の石井鉱基衆議院議員が刺殺された事件などを持ち出して
「闇がある」という文脈で書かれている部分があるがちょっと陰謀論っぽいところがある
・ベーシックインカムを主張
本書では金融緩和でカネは余っているので
それでベーシックインカムをすべきという主張
財源は金融資本課税など
今回も著者が逮捕されたので本のリンクはありません
