新しいマネーの教科書 暴落はまだ終わっていない(塚澤健二 著)
2020年8月発刊
本書の概要
・著者はコロナショックを予測をしていた
・コロナショックは予行演習で、これから本当の金融危機がくる
・それは2020年秋から2021年くらい
・コロナショックをT-modelで予測?
本書は著者がコロナショックを予測をしていたと豪語する
さらにコロナショックは急落で、その後急騰するという予測をしており
そこは的中している。
しかし、本書では2020年秋からの大統領選挙前後に
本当の危機がくるとしているが、残念ながらそれは外れている
・株価はマネーの量で決まるらしい
本書では株価は景気で上下するのではなく
マネーの量で上下をするという考えをだしている。
そして、「景気と株価は関係がないと気が付かない。学者などはダメだ」
という主張が随所にみられる
・金利を下げると株価も下がる?
トランプ政権下で「利下げ」「量的緩和」をしなかったときに株価が上昇したのは
長期短期の金利差が縮小し、逆イールド状態になったことが事実上の金融緩和だという
そして、長短金利差を拡大させる「利下げ」は株価暴落のトリガーになる。
リーマンショック、コロナショック時にはFRBはその間違いを犯した。
・安倍政権の支持率が高いのは株価が高かったから?
安倍政権は「モリカケ桜」などの不祥事があっても支持率は50%前後を推移していた
その理由は「株価が高い」「報道の自由を奪う」からだという
しかし、株高を演出していたGPIF、日銀のETF買いは限界にきているという
・「新型コロナ」と「第二次世界大戦」を同じ位置づけ?
本書は「新型コロナ」と「第二次世界大戦」を歴史的に同じようにとらえており
そこから金融敗戦で「日本は二度目の敗戦を迎える」という
2020年の新型コロナを戦争と位置付けて
2020年に延期された東京オリンピックが戦前の「幻のオリンピック」と符号し
「戦争前の大恐慌」+「敗戦後の不況」が同時にくるという認識だという。
この認識は正しいかわからないが
個人的には「2.26事件(高橋是清暗殺)」が安倍元首相銃撃事件と符号しているように見える
ちなみに金融危機が起こるメカニズムは
7京円(兆のさらに上の単位)以上のデリバティブバブル崩壊というが
その内容はよくわからない
また、日本の「人手不足」というのはアベノミクスによる官製相場に作られたもので
危機が起こると「正常化」により「人手不足」というのはなくなるらしい
・ETFを買いなさいと言うけれど・・・
本書では相場が上昇下落でもどちらでも利益が出るETFを推奨している
しかし、名前が出ているものは「日経ダブルインバース」とか
短期売買目的なETFばかり
そこらへんの記述がないので、投資では気を付けよう
・T-modelの精度はどうなのか?
本書で取り扱うT-modelの精度は
役に立たないわけではないが微妙に見える特に危機を予測すると思ってしまう
例えば、危機を予測する『gold/silverレシオ」はコロナショック以前から
3年くらい危機がおころ80の水準を超えているので予測として使うのは微妙に見える。
