『エブリシング・バブルの崩壊』(エミン・ユルマズ著)
2022年3月刊行
本書の概要
・米国ではエブリシング・バブル(全部バブル)になっており、その崩壊が近い
・エブリシング・バブルが崩壊したあとは日本が輝く
・ほかは地政学的な内容になっている
・米国株はエブリシング・バブル
米国株はエブリシング・バブル(全部バブル)ある
バフェット指数などを見るとかなり割高になっているらしい。
すべてのセクターの株、不動産、仮想通貨、NFTなどすべてがバブルという。
そして、その理由はオプション取引にあるらしい。
オプション取引とは「決められた時期に決められた価格で売買する権利」らしいが
正直よくわからない
米国株ではコールオプション(買いオプション)が人気で
それはコールオプションを成立させるために
証券会社が実際の株を買って、それがさらに株価を上げるスパイラルになっている。
しかし、それが逆回転をするととんでもないバブル崩壊が起こるという。
ちなみに日本人は米国投資の天井付近でババを引くらしい・・・
とはいったものの2024年8月までバブル崩壊が来ていない
・『The Rise of Carry』
本書で『The Rise of Carry (邦題『キャリートレードの興隆』)という本を紹介している。
私もこの本を読んでみたが、難解なので読み込ませていないが現在はキャリーレジームの真っ最中だという
この本は『暴落本』ではないと思うが、読んだ感想をいずれ取り上げてみたいと思います
エミン氏はこの本に甚く共感をしていた
キャリートレードとは低金利で通貨を借りて、その他の利回りがいい資産を買うことである(高金利通貨もそれに含まれる)
しかし、キャリートレードは実体経済に基づいていないのでどこかでクラッシュするが
中央銀行が介入をしているおかげでキャリートレードは継続しつづけているらしい。
・岸田政権は相場フレンドリーではない
エミン氏は基本的に「日本株推し」
投資は日本株の指数や個別株の積み立てをインフレ時代に推奨している
だが岸田政権については批判
「子育て給付金」に年収上限960万円をつけたり意図的にややこしくしていることや
「成長と分配の好循環」などスローガンがわかりにくいことが理由
しかし、日経平均バブル期越えは岸田政権で達成できたが
あれは円安バーゲンセールであって岸田政権あまり関係ないと思っているのかな?
2024年6月の所得減税についてもややこしかったのを思い出した。
・中国バブルはもう弾けている
日米以外の国はいろいろ書いているが中国の説明が多い
アフガニスタンのことについては知らないことが多かった
中国の不動産バブルはとっくに弾けていて
恒大集団はその氷山の一角という
バブル崩壊の影響がわかりにくいのが中国のマスメディアが報道をしていないだけで
民主主義国のように報道していたら、大パニックになっているらしい。
バブルでも不動産バブルはたちが悪くマイナスの影響が大きいという
巷でよく言われる「中国は日本のバブル崩壊から学んだから、うまくやるはずだ」
という理屈は単純に「うまくいっている中国がしたたかに見える」だけらしい。
総評 本書の主張以上にバブルは延命している
本書では2022年5月ごろくらいから
エブリシング・バブルが崩壊すると予測をしているが
2年以上たった2024年でもバブルは崩壊していない
しかし、日本株については予測通り最近バブル最高値を更新した
エミン氏によると、中国のデカップリングなど
日本にマネーが集まる要素がこれから多くなるらしいがはたして・・
