暴落本を読む⑥【さわかみ本】『大暴落!その時、どう資産を守り、育てるか』 感想

・大暴落! その時、どう資産を守り、育てるか(2021年6月発刊)澤上篤人著

本書の概要
・現在は壮大な金融バブル
・そのバブル崩壊が近い
・その時、本当の長期投資が輝く

本書はベテラン投資家の澤上篤人氏の本
投資運用ビジネスで50年のキャリアを持つ人らしい

内容は一貫して、「これからとてつもない金融バブル崩壊がくる」というものである
コロナ禍の中央銀行が史上空前の資金供給を続け金融バブルが相当に膨らんでいる
本書はその金融バブル崩壊が近いと考え執筆を急いだらしいが
2024年8月現在まだバブル崩壊は来ていないので急がなくてもよかったな
でも何冊か同じような本を書いているようなのであまり関係ないか?

・「バブルから離れろ!」と書いているが・・・
本書は「この金融バブルからできるだけ早く離れろ」というメッセージを繰り返している
しかし、2024年にバブル崩壊が来ていない現在からみると
早く離れると、バブルによる利益が取れないので
「置いていかれている」という感覚になって損した気分になる人がいそうだなと思った

本書は「バブルはあともって2年くらい」と予測をしているが
もう、2年以上時間が経過している

バブルというものは予想より延命するものなのかもしれない
暴落論者は批判されるのはこれが原因なのかもしれない

・機関投資家を批判
本書では機関投資家を批判している
理由としては機関投資家は約40年くらいの低金利市場しか知らないので
ジャンク債などリスクの高い投資をしており
いざバブル崩壊が起こるとブラックロックなど巨額の資金を運用している機関投資家は身動きができず
かなりの損失をするらしい

そして、機関投資家は他人の資産を預かっていて運用している立場から
マーケットから降りられない
マーケットから降りると上昇相場の残りの部分を捨てることになるのでそのリスクが取れない
だから、機関投資家は最後までバブルと踊り続けるという
バブルが崩壊するとそのメカニズムが逆回転し
機関投資家がとんでもなく売るという

さらに巷で人気の「インデックス投資」に業界が適応しすぎてしまい
効率化はできているが、機関投資家の質が落ちているという

・インフレ懸念は的中
本書では2021年現在ではコロナによる混乱で
インフレが起きるとは思われていないが
これだけの金融緩和を続けているとインフレが起こると予測している
これはもちろん当たっている2022年くらいから
インフレが顕在化してきて、ウクライナ危機も起きたのでインフレ危機が大きくなった
そのせいでFRBが利上げをしなくてはいけなくなった

・本当の長期投資
本書ではマネーゲームではなく本当の長期投資をオススメしている
とは言っても、難しいものではなく
簡単にいうと「応援したい企業が安くなっていたら買う」というシンプルなもの
インデックス投資とか巷で人気だが
この長期投資は「儲かろうとしてはいけない、それを考えるとマネーゲームに取り込まれる」
と書いているが投資をして儲かろうという気を完全に抑えることは難しいと感じる

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