暴落本を読む㉒【『エブリシングバブルの崩壊』から3年】『エブリシングクラッシュと新秩序』 感想

エブリシングクラッシュと新秩序(エミン・ユルマズ 著)
2025年5月発刊

本書の概要

・トランプ大統領はアメリカの経済問題を解決できない
・トランプのやることは富裕層を優遇すること
・FRBはインフレを本気で抑え込むことができずあとでツケを払う

・トランプでは米国経済問題を解決できない

2025年からドナルド・トランプ大統領が就任した
彼はインフレに苦しむ大衆から経済を好転させるように期待されているが
しかし、本書ではかなり悲観的な見方をしている。

トランプは関税政策を掲げ市場にショックを与えたが
この理由としては富裕層の減税を目的にしているらしい。

さらにトランプは権力を使っての利益相反を目的としており
暗号資産のトランプコインなどを通じて
実質的に資金集めに使われるのではないかと予測をしている。

・アメリカでも経済的に結婚できない人が増えているらしい

本書を読んで驚いたのがアメリカはあまりにも格差が広がりすぎて
40歳までに25%の人が結婚ができなくなっているらしい

個人的にはアメリカ人はアクティブな人が多いので
結婚に積極的かと思ったが
それでも結婚に経済力が影響を与えるのかと驚いた。

世界的に結婚できないのはやはりカネが原因なのか?

・日本の長期金利が上がると円キャリートレードが崩壊する

本書では今まで日本の円キャリートレード全盛期であったが
ここにきて日本の長期金利が上昇してきたのでそれが崩壊する寸前になっているらしい。
米国において最後の砦だった円キャリーが危なくなっている。
基準としては10年国債金利が2%を超えると完全に円キャリーが崩壊し
その衝撃はかなり大きいという。

・AIバブル崩壊がきっかけで暴落が起こる?

本書では米国株上昇の大きなエンジンとされる
AIバブル、とりわけエヌビディア株バブルが崩壊しようとしている

まず、AIバブルを支えているのは
オプション取引であり、それはかなりレバレッジをかけられるので
株の価格を吊り上げていく
それにナンシーペロシなど米国議員がインサイダーを繰り返していたり
エヌビディアがシンガポールを経由して
中国とビジネスをしていたりデタラメが蔓延しているらしい。

そこにディープシークショックが起こるのがきっかけで
AIバブルが崩壊するのではと予測をしている。

・FRBはインフレファイトをしない?

本書ではFRBは本気でインフレファイトをしていないとされる
その理由は市場をクラッシュを恐れているらしいが
これによってインフレをコントロールできなくなりどこかでツケを払うのではないかと考えている

日銀も金利、物価、債券市場をコントロールできると過信をしているので
どこかでそのツケを支払う可能性がある

【まとめ】
本書はエミン氏がトランプ関税直後に出した本であるが
基本的にトランプ政権では米国経済の問題は解決できないとしている。

近年、陰謀論扱いされたUSAIDについても
それを解体することによって
米国のソフトパワーに空白が生まれることになり
そこを中国に付け込まれる可能性があるとしていてかなり危機感を持っている

ただ、2025年6月時点では
イラン攻撃などがあったが
株価はかなり堅調で暴落の予兆はまだない

また、エミン氏は過去の書籍から「日本株推し」だったが
今回はそこまで日本株については楽観的ではなかった

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