『参政党と神谷宗幣』 感想

本書は作家の古谷経衡氏が
過去に保守論壇にいたなかで
現在の参政党で国会議員をしている神谷宗幣、さや(塩入清花)と
直接交流した経験や保守論壇の内幕を描いている

・神谷もさやも「保守論壇」のレベルにはなかった

本書では神谷はチャンネル桜で一度番組に出演したが
評価はされる保守論壇の周縁に追いやられてしまった

個人的には「安倍政権支持」とか「反左翼」というスタンスだったなら
簡単に保守論壇として重用されるかと思ったら、そうでもないらしい。
サークル活動と同じようなもので
それなりのドレスコードがあるらしい

しかし、現在の高市早苗の台湾発言ではチャンネル桜では
「中国が悪い」「オールドメディアが悪い」ということを言っていたので
保守論壇のドレスコードとは「政治、社会をまともに論評すること」ではなく
過去に「大学教授」とか「ベストセラー作家」などの過去の実績であるのかと感じた

さや(塩入清花)も同様でチャンネル桜に長らく出演をしていたが
「保守論壇」とされるような扱いにはついにはならなかった

・さやと塩入氏の関係は実は昔からあった

さやは2025年の参院選で当選した直後に
文春砲を喰らって、「実はスター音楽家の塩入俊哉氏と結婚をしていた」
という報道があった

別に22歳差があったとしても結婚をするのは別に構わないが
驚いたのは本書では、その関係は2013年ごろからあった
つまり、かなり前から塩入氏との関係があったということだった

また、保守論壇のなかではさやは
中年の男性から相当にモテていたらしく
特にCという評論家がゾッコンだったのは
客観的に見てかなり醜悪だと感じたらしい
(このCという評論家は誰か、想像をしてしまうが確信がない)

・さやはパチンコ店の広告にでていた

さやはパチンコ店の広告に出ていたが
保守論壇のなかではパチンコは相当嫌われている

理由としては
「パチンコのギャンブル依存症の原因」と「パチンコのカネが北朝鮮に流れる」
という理由があったと思うが、後者についてはどこまで根拠があるものかは不明

しかし、さやがパチンコ広告にでていたことで
チャンネル桜の反パチンコデモに出てきていないので
批判されていたという。
ただ、現在ではパチンコを気にするネトウヨはほとんどいなくなった

・田母神の東京都知事選挙でチャンネル桜は分裂

古谷氏は2014年の東京都知事選挙をきっかけにチャンネル桜と決別をした。

チャンネル桜は事実上の公認候補として田母神俊雄を擁立し応援したという
さやにいたっては「田母神ガールズ」の一員となくくらいに本気だった。

しかし、古谷氏は田母神俊雄の思想が
政治家にふさわしくないと感じていたので
1回だけ応援演説をしたが、それ以上は本気に応援をする気になれなかった。
下手な言い訳をしていたが、それはすぐバレたらしい

そこでこれからどういう言論活動をしたいかということを
問い詰められたときに「市民のためにしたい」と言ったが
「市民という言葉自体が反日なんだ」ということで
即時解雇となり、チャンネル桜と決別をする。

しかし、そこまでチャンネル桜は選挙で田母神俊雄を応援をしたのに
田母神が公職選挙法違反で逮捕されたので
チャンネル桜は田母神批判になり、そこで分裂をしていた。

さらにここらへんからDHCが保守論壇に参加をしてきて
チャンネル桜一強時代は終わり、保守論壇も変わってくる。

ただ、さやはチャンネル桜で長いこと仕事をするが
国民民主党から立候補の話が出てチャンネル桜側がそれを潰したことで
三橋貴明と共にチャンネル桜を離れる。

・コロナで友人の多くが陰謀論者に

古谷氏は新型コロナのときでも
別に生活スタイルはほとんど変っていなかったらしい。

しかし、彼の友人の多くがYouTubeで陰謀論にハマったらしい
陰謀論の中身はおそらく
「ビルゲイツがコロナワクチンで人口削減のためにパンデミックを利用した」
という感じらしい。
動画のなかには参政党関係の動画があったらしい

友人の多くが
・40代、50代のミドル世代
・過去に政治には無関心だった
・情報源はほとんど動画

つまり、過去に政治的無関心だった中年が
コロナをきっかけにトンデモ動画で参政党を支持するようになったとしている。
参政党現象は政治的無関心な日本の原因ではなく結果であると締めくくっている。

個人的にはこれは
与党の生存戦略を長期的にやってきたツケではないかと考えている。
某元首相が「投票日には寝ててくれればいい」と発言をしたらしいが
これは投票率が低ければ
組織票を固めている与党(自民、維新。過去は公明党も入る)が有利になり続ける。
メディア(特にテレビ)も政治報道が少なければ、政治に関心を持つ人が減る

そして、政治的無関心層が増えれば
組織票を固めている与党が有利になりつづけるが
それが逆回転をすれば、とんでもない方向に行く可能性がある。
その結果の一部が参政党であると考えるし
たぶん、ポピュリズム政党の多くは良し悪しはともかく
インターネットと陰謀論に左右される可能性はあると考えられる

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