colabo問題とはなんだったのか

colabo問題とはなんだったのか

ひとりのインフルエンサーが
colaboの不正を追及したが結局不正はなかった

それなのに「のりこえねっと」に裁判をしたり
学生を中傷したり、よくわからないことが起こっている感じがする。

最近、いまさらながら
スマイリーキクチ氏の「突然、僕は殺人犯にされた」
という本を読んだ。

この本では芸人のスマイリーキクチが
ネットのデマによって
ある凶悪殺人事件の犯人という噂が広まっていて
それのよって、ブログのコメントなどに
誹謗中傷が書き込まれている行為が、相当長く続いたという。

この1999年から始まったデマは
一時期収まるが2006年くらいに再燃をする。

理由は元刑事が書いた本が理由らしい。
(その本ですら、芸人という言葉を使っているだけでスマイリーキクチ氏を名指ししていたわけではない)

最初に警察などに行ったが
ネットに詳しくないので相手にされず
途中でネットに詳しい刑事にあったことで光明が開いた。

とはいっても、その事件では
不起訴になったということで後味が悪い結末になってしまった。

この本では
「殺人犯に対する憎悪」「被害者に対する共感」
ということではなく、ゲーム感覚で誹謗中傷をしているように感じた部分があるらしい。

スマイリーキクチ氏のブログコメントが承認制になると
友人とされる人のブログを荒らす行為をしていたり
ネットでコメントを書いて
相手がどのようなアクションをとるのか見るゲームをしているのではないかと感じた。

もちろん誹謗中傷は犯罪になり得る
ただし、それは訴えられて裁判になったときに初めて実感することで
訴えられない限りは、中傷がしている加害者はそれを実感しないように思う。

この本では逮捕された人は
年齢、性別、職業が多岐にわたるが
「ネットに騙された」「本に騙された」と言って
自分の発信した言葉に責任を持たない人しかいなかった。
さらに「謝罪したい」と言葉では言うが
直接謝罪を自分からする人がいなかったという。

この事件はスマイリーキクチ氏の誹謗中傷は2000年代ごろの出来事だが
近年ではインフルエンサー、まとめサイトが影響力をもち
さらに政治が絡むと
「○○党は批判ばかり」
「○○党は暴力革命を狙っている」とか
特定の政党に対してのネガティブな言説が流れたり
逆にある政党や政治家を問題があっても
無理やり持ち上げたりする。

インフルエンサーがそれを補強したり
さらにDappiなど、特定の政党を有利にするような
印象操作をするために企業などによってつくられたインフルエンサーもいる。

動画投稿者では再生数稼ぎのために
デマに加担をする人もいるらしい。

それに陰謀論、ディープフェイクなどがからまりあって
インターネットは一筋縄ではいかない空間を作っている。

X(旧Twitter)で最近、コミュニティノートができたらしいが
その効果はあまりない気がする。
鳩山由紀夫元首相のデマを訂正したところがピークなのか?

colabo問題に関しては
反リベラル感情、ミソジニー、オタクの義憤、反共産党などが
からみあって、それにインフルエンサーなどものっかって
ネット上では大騒ぎになったが、今はたぶん沈静化しているように思う。

ただ、中心人物のインフルエンサーが
活動をしているので、その間はしばらくは終わらないのかなと思ってしまう

いまだにnoteなどを更新しているみたいだ

中心的な人物はどのような意図をもっているのかわからないが
それに乗っかって、デマや中傷を流布させた人は
司法で責任を取らないといけないようになってから
初めて自分のやったことを実感するのではないかと思っている

最近読んだ本のなかでは
「人間はズルをした人を罰したい」という欲望を持っているらしい

この問題では「colaboが不正をした」という
デマをバラまいて、
その「罰したい」という感情を刺激している
もちろん「不正をしている」というのはデマだった。

個人的に
この問題が騒がれた当初は
不正が本当にあるのかわからなかったし、
統一教会問題が騒がれたときに
過去にネット上でリベラル言論人、共産党、特定のメディアやジャーナリストなどの批判を苛烈にしていた人は
統一教会をはっきり批判できなかった人が多かったので、
過去のリベラルバッシングには統一教会が関係しているのではないかと考えた
そして、「colabo問題」もそこから派生したと思ったから
不正が確定するまで様子見を徹底することにした。

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