colabo問題はオタクの汚点になるか?

個人的にcolabo問題は
オタクは博識だと思っていた自分の幻想が
打ち壊されたできごとだった

そもそも、colabo問題とはなにかというと
とあるインフルエンサーが「colabo」という若年女性支援をするNPOに
「不正がある」と言いがかりをつけて
それに同調した言論人、議員、インフルエンサーなどが大騒ぎをし
ネット上でかなり話題になった出来事である

結果として、そのインフルエンサーが監査請求をした結果
colaboに不正はなかったということが証明されたのだが
インフルエンサーが「不正はなかった」という事実を受け入れないのが理由かわからないが
colaboの間違った情報は払しょくされず、実害もあるらしい

女性支援団体に対する執拗な嫌がらせの実態が明らかに
<有志による「女性支援を守るメディア連絡会」の調査で、団体スタッフや利用者に対す...

ただ、この騒動はネット上でそこそこ有名になったが
テレビ、新聞などのメディアではあまり取り上げられないので
ネットに詳しくない人は知らない人も多いのかもしれない。
さらに「のりこえねっと」などに裁判をしているらしいが
もう、一般人の自分では情報を追いきれない状態だ。

のりこえねっとがYoutuber暇空茜氏に勝訴した事件の判決 - 武蔵小杉合同法律事務所
若年女性支援団体一般社団法人Colaboに対して誹謗を続ける、ネットブロガー・Youtuber「暇空茜(水原清晃)」氏が、Colabo代表仁藤夢乃氏の肖像写真の著作権を巡り、反差別団体「のりこえねっと」を訴えた裁判で、2

何が言いたいかというと
colabo問題で盛り上がったオタクが多かったことにより
「オタクは博識」という自分のイメージは崩れ去ってしまった。

なぜ、オタクは博識とか思ったのか?
おそらく、漫画やアニメ、小説でも映画でもいいが
フィクション作品を多く触れることにより
社会を相対化でき、俯瞰して見られると思っていたからだ。

この問題で騒いだ人間にどれくらいオタクがいるかどうかわからないが
インフルエンサー本人のインタビューでは
本人は「無職一般富裕オタク男性」を自認しており
複数のコンテンツがフェミニストに炎上されたことを理由を指摘して
「ケシカランという理由で作品を燃やしたからには、だったら自分のところは潔白なんだろうな」
という動機で不正を探し出しららしい

「Colabo問題」追及で7000万円の支援金を集めた男性が独占告白「これはネット界におけるウクライナVSロシアの戦争です」(3ページ目) | デイリー新潮
東京都から事業を委託され、虐待や性被害を受けている少女たちの支援活動を行っている一般社団法人「Colabo」の会計不正疑惑で、ネット界が盛り上がっている。…

つまり、動機はオタクの義憤ということになる
なのでcolaboを叩いているのはオタクだという認識が広まったように見える

ただ、「作品を燃やした」という部分を一理あるというのが
「温泉むすめ」というコンテンツについては
賞を辞退したことにより炎上の影響がある程度でているように見えた
フェミニスト側が辞退まで望んでいたかわからない

温泉むすめ運営、スポーツ文化ツーリズムアワードの受賞辞退 「性差別」指摘で物議
「温泉むすめプロジェクト」の運営会社・エンバウンド(東京都渋谷区)が、「スポーツ文化ツーリズムアワード2021」の表彰を辞退していたことが分かった。J-CASTニュースの2021年12月1日の取材に、観光庁が明かした。アワードは、観光庁とス...

しかし、大事なことは
「萌え作品を炎上させたこと」
「NPOが不正をしている」
ということは当然ながら何も関係がないことだ。

だから、監査の結果「不正はなかった」という結果を
早々に受け入れ
「colaboに不正はなかった、疑ってすまんかった」
というべきだったが、それができなかったのが問題で
その影響でNPOを苦しめている。

よくフェミニスト批判で使われる
草津町議の性被害が冤罪だった事件は
中心人物は一応謝罪をしているのだが
colabo問題にはこれすらない。
だから、もういくところまでいくしかない

「草津町長からの性被害」訴えた電子書籍、著者が「誤報」認める 町長に謝罪、販売打ち切り - 弁護士ドットコムニュース
元草津町議の新井祥子氏が町長室で黒岩信忠町長から性被害にあったと電子書籍で訴えたことをめぐり、著者のフリーライター飯塚玲児氏が12月7日、自身のブログで「謝罪声明書」を発表。2019年に執筆、公開した電子...

しかし、こうなると
もうオタクにとってこれは大きな汚点になるのではないか?

今までオタクは
古くは宮崎勤事件
2000年代は小林薫事件が話題になって
「オタクらしき人間が犯罪を犯すと、オタクは犯罪者予備軍と言われる風潮」
に長い間あらがってきたとされる。
その努力が水の泡と消えるのではないか?

この問題は一部では
「デジタルジェンダーバックラッシュ」といわれる
つまり、家父長制に戻そうとする社会の力関係が働いているのではないか
と考察する人もいるらしい

これはオタクにとっても同様で
このバックラッシュ(反動)では
「オタクは犯罪者予備軍」に戻ってしまう出来事のひとつではないかと考える

タイトルとURLをコピーしました